|
赤茸(サクラシメジ)
見るからに毒々しい赤紫色の赤茸を、人にさきがけて食べた勇気ある人の名前が 割り合い狭い地域毎に付けられてゐるのは、恐る恐る少しづつ食べ始めたからであらう。
苗木では「フササタケ」坂下では「オテツ」と呼ばれてゐる。このまがまがしい茸を最初に食べた人の功績をたたえて、名前を付け敬意を表してゐる。
湯がいて生姜醤油和え、味噌和えが好ましい。又乾燥保存し、正月のおせち料理に大豆と一緒に煮物としたり、コクショに入れたりする風習が残ってゐる。
縁起の良い正月料理に使れてゐるのは、或は本名の“サクラシメジ”が初春に相応しい名前であるからかもしれない
赤茸の味噌和え
|
| |