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権助1(ショウゲンジタケ)
一般名の「ショウゲンジタケ」には当地方に縁(ゆかり)がある。寛政十一年刊行の市岡知覚著「信陽菌譜」によると、「昔、信州か美濃にショウゲン寺と云う寺があり、その僧がうまい茸だと附近の住民に教えたので、それからこの名前が付いた」と書かれてゐる。美濃加茂に名刹 正眼(ゲン)寺があり、中津川にも松源寺がある。共に古寺でしかも附近には茸山が多いので、定めし美濃の国が名前の発生の地と思いたい。それが権助となったのは、そこの寺男の“権助”がPRに励んだと考へると一層夢がふくらむ。
別名“つぼ”については、関西名の「ボウズタケ」「ボンサン」等仏門名が多い所から、その形から来たのかもしれない。
権助汁
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