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初茸(ハツタケ)
初茸はシーズンの最初に生えるので、この名がある。随分と古くから、又広く食べられてゐて 松茸、しめじと同格に並べられてゐる。
従って読まれた句も多く
“初茸や まだ日数経(ヒカズヘ)ぬ 松の露” 芭蕉
“初茸に 紛(マギ)るゝ庵や 松の中” 支考
など名句も残る 又安政八年刊の「寿々葉羅井(ススハライ)」の中に
「わしが田舎では、とんだ大きな初茸が出て、さしわたし五〜六尺もあらう。雨の降る時は唐傘かわりにする」との自慢話が出てくる。
恵那峡の傘岩も、傘と云うより むしろ大茸に似てゐる気がして、茸自慢の種としたい。
すき焼、あんかけ、洋風煮込みにもよい。
初茸焚き合わせ
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