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平茸(ヒラタケ)
平安時代から食べられてゐた記録があり、あの今昔物語りの神坂峠の中にも出てゐる。
「信濃国司 藤原陳忠が、神坂峠の深谷ぶ転落してしまった。付人家人達大慌てで旅籠を縄で下ろし懸命に引上げると、以外にも国司は居なくて平茸が一杯入ってゐた。再度籠を下ろすとやっと本人が乗って来たが、両手に尚一杯の平茸を抱きかかえ、まだ取り残しが多くさんあり残念だ」と悔んでゐたとあり
当時の神坂峠(東山道)がいかに危険な道であったかと云ふ事、平茸の多量の生え場だと云ふ事
茸狩りは貴賎を問はず夢中にさせる事、等がよくわかる。
和洋煮込み、汁物が多い。
ヒラタケの吸物
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