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ほこり茸(ホコリタケ)
路傍にも 家ぐろにも生えてゐて、よく目にする茸である。球形をしてゐて茸のイメージとは程遠く、とても食用茸とは思へない。その上成就すると中に胞子つまり、足で蹴ると黄色の煙が霧散する。子供の頃にはそれが面白くて蹴って歩いたものだ。ほこり茸とは環境破壊様で気の毒な命名である。
まだ幼茸で白く、中が固形状の時に皮を剥いで食用とするが、あの煙を想像すると少し勇気を要する食材ではある。又、別名チャブクロとも云い。
白いものを キツネチャブクロ
褐色のものを タヌキチャブクロと呼ぶ。
化かされそうな気する茸である。
“煙茸 踏んでこの生 けぶりめく”
伊藤白潮
ほこりたけの辛子和え
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