ふるさときのこ考
はじめに
茸採り
茸事情今昔
松茸1
松茸2
端松(マツタケモドキ)
しめじ
きしめじ
霜降りしめじ
いぼこごり(センボンシメジ)
いくち1(アミタケ)
いくち2
老茸(クロカワ)
芝持ち1(アブラシメジ)
芝持ち2
権助1(ショウゲンジダケ)
権助2
舞茸1(マイタケ)
舞茸2
柴舞茸(カラスタケ)
赤茸(サクラシメジ)
香茸(革茸)1
香茸(革茸)2
そな1(ホウキタケ)
そな2
栗茸(クリタケ)
青老茸(アオロウジ)
初茸(ハツタケ)
スギヒラタケ
平茸(ヒラタケ)
白舞茸(ニンギョウタケ)
ぬめりいくち(ヌメリイグチ)
ウラベニホテイシメジ
岩茸1
岩茸2
せいたかいくち
ほこり茸(ホコリタケ)
木耳(大水母)(キクラゲ)
椎茸1(シイタケ)
椎茸2
エノキ茸(エノキ)
滑茸(ナメコ)
エリンジ(エリギイ)
マッシュルーム
毒茸
 ツキヨタケ
 一本シメジ
 ベニテングダケ
 ニガクリタケ
 クラウラベニタケ
 コテングタケ
 毒性そな(ホウキタケ)
 カキシメジ
薬効茸
 冬虫夏草(とうちゅうかそう)
 霊芝(マンネンタケ)
むすびの言葉
きのこウォッチングへ
いくち2(アミタケ)

いくち2  幾百年と続いた小鳥狩りが禁止されて久しい。鳥屋を思い出すと同時に、必ず脳裏をよぎるのは“いくち”である。
 小鳥も食い飽き そろそろ朝食にしようか、
 囲炉裏の大鍋に味噌汁を作り、小屋の周辺から“いくち”を採り 用意した里芋と一緒に一煮立てして食べたあの味は生涯まだあれに勝るものを知らない。どんな豪華な山海の料理もあの時のあの一腕の“いくち”の味噌汁を凌駕するものはないと、今でも確信してゐる。
 新しい食文化が産れ、そして一つの食文化が消えてゆく。あの鳥屋の時間と空間と味覚は、も早や追憶の中にしか残らない。
いくちの味噌汁
いくちの味噌汁