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きしめじ(キシメジ)
きしめじは晩生の方で、自然種の黄色はあまりきれいではない。成熟過ぎや、採ってから時間がたったりすると、むしろ醜い色となり、味も亦どこかに苦みがある茸である。そんな多少の欠点のある所が又捨て難い茸だと云う人もあって、食の好みは十人十色である。
最近上矢作で“黄金モタギタケ”の商品名で栽培種が作られているが、この色彩こそ正に黄しめじの風貌である。色を塗ったかと思える程鮮やかな黄色の茸が、栽培ビンの口からぞとぞろと生えている様は 到底生の茸には見えない。正に精巧な細工物の様に美しく童話のメルヘンの世界である。
きしめじのかぶら釜
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