ふるさときのこ考
はじめに
茸採り
茸事情今昔
松茸1
松茸2
端松(マツタケモドキ)
しめじ
きしめじ
霜降りしめじ
いぼこごり(センボンシメジ)
いくち1(アミタケ)
いくち2
老茸(クロカワ)
芝持ち1(アブラシメジ)
芝持ち2
権助1(ショウゲンジダケ)
権助2
舞茸1(マイタケ)
舞茸2
柴舞茸(カラスタケ)
赤茸(サクラシメジ)
香茸(革茸)1
香茸(革茸)2
そな1(ホウキタケ)
そな2
栗茸(クリタケ)
青老茸(アオロウジ)
初茸(ハツタケ)
スギヒラタケ
平茸(ヒラタケ)
白舞茸(ニンギョウタケ)
ぬめりいくち(ヌメリイグチ)
ウラベニホテイシメジ
岩茸1
岩茸2
せいたかいくち
ほこり茸(ホコリタケ)
木耳(大水母)(キクラゲ)
椎茸1(シイタケ)
椎茸2
エノキ茸(エノキ)
滑茸(ナメコ)
エリンジ(エリギイ)
マッシュルーム
毒茸
 ツキヨタケ
 一本シメジ
 ベニテングダケ
 ニガクリタケ
 クラウラベニタケ
 コテングタケ
 毒性そな(ホウキタケ)
 カキシメジ
薬効茸
 冬虫夏草(とうちゅうかそう)
 霊芝(マンネンタケ)
むすびの言葉
きのこウォッチングへ
老茸(クロカワ)

老茸  老茸とは誠に言い得て妙の名である。人生苦難を重ねて老成した姿こそ、あの色あの形である。その上あのホロ苦さは、男が歩いた厳しい人生経験の味そのものである。
 老茸は、男が酒と共に味わう人生回顧の哀歌であり、女性には所詮わからない味である。その証しに老茸を買うのは男性に限られると云う。誠に宜(むべ)なるかなである。
 食べ方は生姜醤油焼が、一番素朴で男性的で老茸らしい。
 藤村の「夜明け前」にも、茶屋の亭主が「老茸でも焼こうか…」と云うシーンがある。昔から焼老茸が常道であらう。
焼老茸生姜和え
焼老茸生姜和え