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芝持ち2(アブラシメジ)
ほとんどの茸は、飯と汁に合う。芝持ちも例外ではないが、その庶民性からお座敷食べるより、むしろ野外行楽向きであり、特に握り飯が相応しい(ふさわしい)。ハイキングや運動会などで一家団欒で頑張るのがよい。
澄んだ空、爽やかな風、赤トンボ、コスモス、子供の頃の記憶をよみがえさせてくれるのが、芝持ちの握り飯である。
残ったお握りを翌日焼いて食べるのも乙(おつ)である。中の芝持ちが焼けて、又改めて新たな香りを放つのも嬉しい。
鳶啼(トビナ)いて ゐる重箱の 茸飯
丸山敦子
芝持ちのお握り
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