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椎茸1(シイタケ)
「椎茸」の命名者は第十三代景行天皇で、九州筑紫を訪れた時、農夫が献上した天然の茸が椎の木に生えてゐた所から名付けられたと云う。今では栽培茸の王者で、やっぱり大分、熊本と筑紫方面が多い。栽培に際して椎茸菌を入れた原木の端を、槌で叩くと発生が良くなると云う。同じ原理で一般の茸山でも八月に雷と台風が来ると、木が揺れて菌床が刺戟され、その年の茸は豊作と云い伝へられてゐる。何だか茸に催促してゐる様で、多少後ろめたい気もする。
斎藤茂吉の歌に
“椎茸を そだてつつゐる ところあり
きのふも けふも しぐれふる山”
とあり詩歌にも多く詠まれてゐる。
椎茸のアワビモドキ
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