ふるさときのこ考
はじめに
茸採り
茸事情今昔
松茸1
松茸2
端松(マツタケモドキ)
しめじ
きしめじ
霜降りしめじ
いぼこごり(センボンシメジ)
いくち1(アミタケ)
いくち2
老茸(クロカワ)
芝持ち1(アブラシメジ)
芝持ち2
権助1(ショウゲンジダケ)
権助2
舞茸1(マイタケ)
舞茸2
柴舞茸(カラスタケ)
赤茸(サクラシメジ)
香茸(革茸)1
香茸(革茸)2
そな1(ホウキタケ)
そな2
栗茸(クリタケ)
青老茸(アオロウジ)
初茸(ハツタケ)
スギヒラタケ
平茸(ヒラタケ)
白舞茸(ニンギョウタケ)
ぬめりいくち(ヌメリイグチ)
ウラベニホテイシメジ
岩茸1
岩茸2
せいたかいくち
ほこり茸(ホコリタケ)
木耳(大水母)(キクラゲ)
椎茸1(シイタケ)
椎茸2
エノキ茸(エノキ)
滑茸(ナメコ)
エリンジ(エリギイ)
マッシュルーム
毒茸
 ツキヨタケ
 一本シメジ
 ベニテングダケ
 ニガクリタケ
 クラウラベニタケ
 コテングタケ
 毒性そな(ホウキタケ)
 カキシメジ
薬効茸
 冬虫夏草(とうちゅうかそう)
 霊芝(マンネンタケ)
むすびの言葉
きのこウォッチングへ
薬効茸

 毒茸があれば又、逆に薬効の茸も最近多く研究されてゐる。
古くは秦の始皇帝の時代から茸は不老不死の薬効ありと珍重されてゐた。
 日本に於いても「事故類苑」に依ると、昔から薬用として用いられた茸の文献は、三十五点もあると書かれてゐる。
 菅原龍幸氏の研究に依ると、茸の多糖類成分による抗腫瘍性効果。椎茸のエリタデニンや、全ての茸に含まれる食物繊維による血液中のコレステロール低下作用で動脈硬化予防効果。血圧降下作用、便秘予防 大腸ガン予防、干椎茸のビタミンDは、骨粗しょう症の予防等々成人病予防に抜群の効果が認められて来た。勿論 万能薬ではないのでこれら全ての病気が完治するわけではないが、平生の食事療法の一つとして茸を取り入れてみる価値は充分あるのではないかと思われる。
 その上低カロリーであり、今注目のダイエット食品の一つでもある。
 自然産の茸は年々減少し、したがって値段は年々高騰するので、再々食膳に使用出来ないが、幸い栽培技術の急速の進歩により、多くの栽培種が季節を問わず、一年中市販され、値段もそこそこ手の届く所まで下がって来た。
 御家庭でも色々な茸で、色々な料理方を研究考案されて、おいしい料理で、一家の健康の増進を計る事こそ、生活の知恵であろう。
 ほとんどの茸の薬効が報告されてゐるが、改めて次の二点だけを取り上げた。