ドクツルタケ
 やや大形で全体が純白色の最も注意が必要な猛毒キノコ。傘の径は6〜15cmで粘性があり、乾くと光沢が出て、表面は平滑である。柄は粗いササクレが目立ち、上部に膜のようなツバ、根元に大きい袋状のツボがある。
●発生場所と季節

 夏から秋に、広葉樹林地上に散生する。

●見分け方

ドクツルタケ(毒) シロマツタケモドキ(食) シロタマゴテングタケ(毒)
ツバあり、ササクレ目立つ ツバあり ツバあり、ササクレなし
ツボ 袋状 なし 袋状

●食中毒事例

原因食品  ドクツルタケ
発生年月日 平成3年10月13日
発生場所  瑞浪市(家庭)
摂食者数  4人
患者数   4人(全員入院、うち死者1人)
●概要(事件のあらまし)

 10月12日午後3時に瑞浪市在住のFさんが自宅近くの山林でキノコ約40本(すべて白色)を採取した。Fさんら家族4人は、同日19時30分に夕食として食べた。家族4人のうち3人は翌13日午前4時に下痢・吐気・嘔吐・腹痛などの症状となり、同日午前7時55分に、残る1人も12時に同様の症状となり、14日21時に病院に入院した。その後、1人は集中治療を受けたが、平成4年3月5日肝不全のため死亡した。
 残っていたキノコが入手できたため、土岐県事務所の林務課の協力を得て、ドクツルタケであることが判明した。

●原因(事件が起こった理由)

 Fさんは、過去に採取し、食べたことのあるシロマツタケモドキと間違えて採取してしまった。シロマツタケモドキは、ドクツルタケによく似ており、ツボの有無が外見上の鑑別となるが、柄は大変折れやすく、ツボが欠損してしまうことが多いため注意を要する。また、傘の性状(湿り)については、採取時の気象状況及び湿気の多い場所で自生するキノコの特性から、鑑別の手段とすることはむずかしい。

類似キノコ

食用 シロマツタケモドキ

毒 シロタマゴテングタケ