ニガクリタケ |
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クリタケと同様の環境に生え、姿形もそっくりだが、全体が硫黄色でヒダが育つに従って黒ずんでくる。傘の径は2〜5cmで、まんじゅう形からほぼ平らに開く。柄は細長く、ヒダはオリーブ色のち紫褐色。肉は黄色でかむと苦い。 |
●発生場所と季節 春から晩秋までスギ・クリなどの倒木に発生する。 |
●見分け方
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ニガクリタケ(毒) | クリタケ(食) | |
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傘の色 | 硫黄色 | 栗色 |
苦味 | 強い | わずか |
●食中毒事例
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●概要(事件のあらまし)
9月7日の午前、恵那市地内の山林でEさんがキノコを採取し自宅に持ち帰った。9日午後6時頃、家族5人で夕食のすき焼きに入れて食べたところ、家族5人のうち4人が食べた後2時間から4時間後に嘔吐などの症状となり入院、医師により食中毒と診断された。保健所で調査したところ、食べたキノコの残りは処分されており、鑑定はできなかったが、患者にニガクリタケの写真を見せたところ特徴が一致したことと、食べた時に苦味を感じた者がいたことからニガクリタケであると断定した。 |
●原因(事件が起こった理由)
Eさんは、キノコについては素人でニガクリタケを食用キノコのクリタケと間違えて採取したことが原因であった。このニガクリタケは、非常に個体変異が著しく、色や大きさ、発生状態などによるパターン認識的な見分け方は危険であり、ゆでると苦味が消える特徴があることから、食用キノコであるクリタケとの区別としては、生キノコを少量かんで苦味を確かめることが重要である。 |
類似キノコ |
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食用 クリタケ |