ホコリタケ
 路地や家の周りにも、よく見かけるキノコである。
 洋コマ状で成熟すると中に胞子がつまり、足で踏んだりすると黄色の煙が出る。
 食用となるのは、白色の幼菌で、マシュマロに似ている。
●発生場所と季節

 初夏〜秋、各林内の地上に群生する。

 ●見分け方

 洋コマ状で白色〜灰褐色。高さ4〜6cm。老生すると、灰褐色となり小さな孔から煙のような胞子を出し、食べられない。


ホコリタケの吸物
 若いホコリタケ(押してみて弾力のある硬いもの)を一度ゆでこぼし、薄味に仕上げ吸物にする。
●ホコリタケ料理

 このキノコは、幼菌を皮むきして食べる。煮るとほこり臭くなるので、鍋物など水を含むものには向いていないが、網で焼いたりうす切りにしたものを油で炒めると、臭さがごまかせる。熱を加えると灰色になりマッシュルームのようになる。バター炒めなどがおいしい。

 ●薬効

 慢性扁桃腺炎、喉頭炎、鼻出血、消化管の出血及び感冒後の咳に効果があるいわれている。また、成分の一部に抗癌作用があるともいわれている。