クロカワ
 森林において地上にへばりつくように生える。色が黒っぽいので非常に見つけづらいキノコである。味は苦いがよい酒の肴として賞味され、ウシビタイ・ナベタケ・ロウジなど地方名も多い。
 ロウジは美濃・尾張地方の方言で、「老人」がなまったものだといわれている。
●発生場所と季節

 晩秋にアカマツ・クロマツなどの林に群生する

 ●見分け方

 傘は大きく4〜25cmもあり、表面ははじめ灰白色でのち褐色に帯びた灰色または黒色になる。柄は太くて短いのが特徴。
 針葉樹林の中に発生し、裏面が管孔状であることに留意すれば、間違えるような毒キノコはない。
 よく似たキノコにケロウジがあるが、裏に粗いひだがついている。非常に苦いので食べづらい。


クロカワの白和え
 クロカワはボイルするか、焼いて適当に切り、下味をつける。ウラゴシをした豆腐に砂糖・塩・みりんで味つけし、スリゴマを少し加えて風味を添えたものとクロカワを和える。
●クロカワ料理

 クロカワは網焼きにして、生姜醤油で食べるのが一番おいしい。

 ●薬効

 細菌の侵入など外的刺激が加わると、炎症やアレルギーなどの生体反応を生じるが、これにリポキシゲナーゼという物質が関与していることが明らかになり、現在注目を集めている。クロカワからこの物質を阻害する活性成分が分離されており、炎症や喘息などのアレルギー治療への有効利用が期待されている。