小説「夜明け前」にも登場する”ねぶ茶”
中津川で復活

市川製茶


昭和の中頃まで、岐阜県の東濃地方や長野県の木曽地方で飲まれていた「ねぶ茶」。馬籠出身の文豪 島崎藤村の小説「夜明け前」にも登場するほど、生活に密着していたお茶です。この「ねぶ茶」を数年前に市川製茶が復活。健康茶としてブームを呼んでいます。
 ねぶ茶の原料は、マメ科の多年草「カワラケツメイ」という植物で、本州から四国、九州地方まで広く分布します。一般的には「弘法茶」という名で知られており、地方によっては「ハマ茶」「ネム茶」「マメ茶」とも呼ばれているようです。「弘法茶」の名前の由来は、弘法大師が自身の健康維持のために飲んでいたものを、全国行脚の際に普及させたからといわれています。利尿、健胃作用があり、滋養強壮に良いといわれています。
 ねぶ茶を復活させた市川製茶では、カワラケツメイの栽培から取り組み、今では中津川の新しい名物として、わざわざ県外から買いに訪れる人もいるとか。「常飲すると皮脂の乳化が促進され、すべすべの肌になります。別名『美人のお茶』とも言われているんですよ」。

●ねぶ茶 1袋80g 788円(税込み)

お問い合わせ先:市川製茶 tel:0573-65-2842  fax:0573-65-2679

市川製茶