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香茸(革茸)1(コウタケ)
大群生する大型茸である。香茸採りは腰籠より背負い籠が必要で『一度ならず二度通へ』
という位である。何と云ってもあの強烈な香りは他に類がなくその上味も上質である。
一度乾燥した方が香味共に向上する上、保存用として随時用いたい茸である。もどして甘く煮たものは昔から祝言など、祝い事には欠かせない料理であるので“幸茸”でもよいのではないか
又粉にしたものを、とろゝ汁に振りかけ、正月二日に食べる風習も残ってゐる。更に、粉末を味噌汁に入れると、よく温まり、痔病に効果があるとも云われてゐる。
炭窯の 上に干されし 菌(キノコ)かな
小西魚水
とろ汁と粉香茸
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