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岩茸2
岩茸は岩にへばり付く様に生えてゐて、乾燥すると爪をたてても中々採取出来なく、すぐ壊れてしまうので、霧や雨後など、岩が濡れた時がチャンスである。しかしその時は、足が滑り易く一層危険である。
調理に心かける時は、岩くずを多く噛んでゐるので入念に洗はなければならない。手を抜くとジャリジャリして食べられない。
酢の物、流し物などに用いると、色彩的にも面白く、珍味の一つとして料亭料理には欠かせないものである。
“岩竹や 岩湯へ下る 径(みち)くらき”稲垣敏勝
“岩竹を 鉱泉宿の 土間に売る”皆川盤水
岩茸のおくら菊花みそ和え
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